ここでは、ApacheのWebDAVを使ってファイルを共有することを考える。
Apache2系であれば、WebDAVを機能させるのはそれほど難しいことではない。しかしながら、WindowsのエクスプローラからapacheのWebDAVにアクセスすると、大きなファイルの転送時に、システムが固まったようになり、使い勝手それほど良いわけでない。LAN内で使うのであればSambaを、外から、あるいはより安全なファイル転送を求めるならsftpをお薦めする。
まず、FC4の場合、mod_davとmod_dav_fsが組み込まれているかを確認する。具体的には下記の行があるかどうかを確認する
LoadModule dav_module modules/mod_dav.so LoadModule dav_fs_module modules/mod_dav_fs.so
openSUSE 10.0の場合は/etc/apache2/sysconfig.d/loadmodule.confというファイルに書かれているが、これを直接書き換えても、システムが上書きしてしまいうまくいかない。yastを立ち上げ、system、/etc/sysconfig editorを開き、Network、WWW、APACHE_MODULESとすすみ、そこへ最後のところに、dav dav_fsとスペースで区切って追加する。
そして下記の行でWebDAV機能を有効にする。DAVLockDBは必ずすべての外側に書いてください。また、/var/lib/dav/ディレクトリのアクセス権を755にしておく。
DAVLockDB /var/lib/dav/lockdb <Location /testdir/> #WebDAV機能を有効にする DAV On </Location>
これで、\\example.com\testdirでアクセスできるようになります。ただし、
AuthTypeでBasicを指定すると、基本認証が可能になります。
AuthType Basic AuthName "Example" AuthUserFile "/etc/apache2/.davpasswd" Require valid-user
パスワードファイルは、htpasswdもしくはhtpasswd2を使って生成します。
openSUSE 10.0の場合は、htpasswd2を使います。
/etc/apache2ディレクトリへ行き、
# htpasswd2 -c ./.davpasswd hoge New password: Re-type new password: Adding password for user hoge
Digest認証を使うには、mod_auth_digestが必要です。
Digest認証を行うディレクトリが記述されたセクションで、そして下記のように設定します。
AuthType Digest AuthName "Restricted Zone" AuthDigestDomain /foo/ AuthDigestFile /usr/local/apache/passwd/htdigest Require user hoge
AuthTypeでは、Digest認証を使うという指示を与えます。
AuthNameはユーザーがパスワードを入力する際に、表示されます。
AuthDigestDomainでは、どの領域で有効かを設定します。最低限自分のディレクトリは含めること。
AuthDigestFileでは、パスワードファイルを指定します。パスワードファイルは、必ずウェブからアクセスできない場所に作成します。
Requireでは、ここでは。hogeというユーザー名が必要であることを示しています。
パスワードファイルは、
# htdigest [-c] パスワードファイル レルム ユーザー名
の様な構文になります。-cは初めて作成するときのみ指定してください。具体的には、
# htdigest -c /usr/local/apache/passwd/htdigest 'Restricted Zone' hoge
の様に打ちます。
(作成中)
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