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ここでは新しい画像フォーマットwebpファイルの作成方法について記述する。
webpのツールはhttps://developers.google.com/speed/webp/downloadからダウンロードできる。
作成にはその中のcwebpを使う。
JPEGの様な非可逆、PNGのような可逆圧縮の両方に対応する。
高圧縮率時にJPEGとの画質の差が際立つようになる。
逆に低圧縮率(すなわちファイルサイズが大きくなればなるほど)JPEGとそれほど変わらなくなる。
簡単に言えば品質は二の次であるサムネイルファイルなどの圧縮などに向いている。
ロスレス圧縮ではPNGよりも高圧縮となる。
cwebp [オプション] 入力元ファイル名 -o 出力先ファイル名
-oを指定しなかった場合、ファイルは作成されず、圧縮した場合の結果だけが表示される。
default, photo, picture, drawing, icon, textのうちのどれかを指定する。
これにより、-qオプション以外、適切なな数値が設定される。このオプションを指定した場合、-q以外は無視されるプリセット値で上書きされる。
デフォルトでは非可逆圧縮であるが、-losslessオプションをつけると可逆圧縮となる。PNGも可逆圧縮であるが、PNGと比べると圧縮率は高い。元ファイルがJPEGような非可逆圧縮だった場合、大抵そのファイルよりもサイズが大きくなる。
0から100の数値で指定する。数字が大きいほど、品質は良くなるがサイズは大きくなる。デフォルトは75。
ロスレスオプション(-lossless)を指定している場合、数字を大きくするほど圧縮率は良くなるが、CPUをより使用する。
0から6で指定する。この数値は、圧縮する際にどれだけ事前に画像ファイルを下調べするかである。デフォルトは4。
数値を大きくすればするほど、品質は上がる(もしくはファイルサイズが小さくなる)が、その分時間がかかるようになる。
目標とするファイルサイズを指定して圧縮する。プログラムは複数回にわたって実行して最適なパラメータを見つけようとする。
-sizeオプションでは複数回実行して目標ファイルサイズに近づけようとする。その際に何回まで試すか。最大値は10。デフォルト値は不明。
-resize 幅 高さ で指定する。どちらかに0を指定した場合、アスペクト比を維持するように自動的に設定される。
画像の左上を基準に、切り取り範囲を指定する
デブロッキングフィルターの強さを指定。0から100。0はフィルタをかけない。100が最も強くフィルタをかける。強ければ強いほどなめらかになるが、人工的な絵になる。20から50が典型的な値である。
0から7で指定。デフォルト値は0。フィルターが使用されていた場合に有効となる。数値が小さいほどシャープになるが、その分のノイズも増える。縮小した際に、眠くなるのを防ぐために使うと良い。
このオプションを指定すると、フィルタの強さに関してさらに時間をかけて最適化するようになる。品質は上がるがその分時間もかかるようになる。
0から100の数値で指定する。数字が大きいほど、品質は良くなるがサイズは大きくなる。100でロスレス圧縮。デフォルトは100。
アルファ(透過)チャンネルを無視して作成する。
EXIFなどの情報をコピーするか。オプションとしてとれる値は、all、none、 exif、icc、xmp。デフォルトではコピーしないnone。
変換時に何も出力しないようにする。プログラム内でcwebpを呼び出して使う場合などに便利。
-quietとは逆に、より詳細な情報を表示する
進行状況を表示する。最近のパソコンであれば画像の変換はすぐに終わるので、あまり有用じゃないかも。
最終更新日